老後に備えて蓄えが必要と言いますが、実際に生涯でいくらお金はかかるのでしょうか。
誰しもが気になるテーマですが、実際に細かく調べてみたところ、とんでもない事実が判明しました。
リアルすぎて、ショックを受けるかもしれないので、心の準備をしてから読んでくださいね。
※最新の統計に基づき、データを作成。全て平均値のデータです。
世帯単位で計算しています。
目次
支出編
22歳から65歳(社会人~年金受給まで) までの生活費
30歳まで単身、それ以降2人以上世帯の場合で試算。
月の平均支出 140,943円(単身)
266,472円(2人以上)
44年間合計 1億3064万円
食費、医療費、服代、公共料金、交際費・・・など。
※住宅に関わる出費は別で計算。
【参考 総務省統計局】
66歳から85歳(定年退職後~平均寿命)までの生活費
夫婦2人で計算。
月の平均支出 247,701円
20年間合計 5945万円
食費、医療費、服代、公共料金、交際費・・・など。
※住宅に関わる出費は別で計算。
【参考 総務省統計局】
22歳から85歳までにかかる生活費は、平均でなんと1.9億円もかかります。
◆平均寿命を85歳にした理由
今の労働者世代が高齢者になる2040年頃の平均寿命を参考にしたからです。
女性は90歳、男性は83歳まで延びる見込みで、計算上85歳で扱っております。
【参考 内閣府】
住宅にかかる費用
マンション 4,192万円
戸建て 3,840万円
リフォームは平均で約200万円
賃貸の場合は、家賃5万円でも、生涯住み続ければ3,780万円かかります。
【参考 国土交通省】
子供の教育費用(幼稚園~高校まで)
全て私立 1,770万円
全て公立 540万円
【参考 文部科学省】
子供の教育費用(大学)
私立文系 396万円
理系 540万円
平均 458万円
医学部系 1,593万円
国立大学 285万円
※国立大学は諸費用を授業料の20%と仮定し計算。
【参考 文部科学省】
ケース別にかかる生涯費用の例
1.子供なし=2億3201万円
2.子供1人、全て公立=2億4026万円
3.子供1人、全て私立=2億5429万円
4.子供2人、全て公立=2億4851万円
5.子供2人、全て私立=2億7657万円
子供1人、全て公立の学校に行ったとしても、2億4026万円もかかります。
平均的な生活を送ったとしても、”2億以上お金がかかる”ということですね。
個人的な感想ですが、宝くじが当たらないと払えないくらい大きな金額と感じます。
本当に生涯でそれ以上稼げるか不安ですよね。
ついでに、生涯獲得収入についても調べてきました。
労働で生涯得られる平均収入
大卒での生涯獲得賃金は約2.4億円です。退職金は2,500万円ほどでるので、合算すると2.65億円。
しかし、税金や保険料で約25%取られるので、手取りで言うと約2億円です。
※全労働者を対象にした、正確な文献がなかったので大卒に絞って計算。
【参考 ユースフル労働統計】
年金で得られる生涯収入
65歳から85歳の間支給と仮定(夫婦合算)。
得られる収入は月221,277円
20年間で5130万円。
税金や保険料で15%ほど取られるので、手取りで言うと約4,360万円です。
先ほどの労働収入と合わせて、2億4360万円になりますね。
この金額=子供1人を全て公立に通わせてぎりぎり何とか足りるレベルです。
子供2人いたら確実に赤字、食費節約、保険見直し、場合によっては持ち家を諦めるのも選択肢に入るくらいキツイですね。
ただ統計の救いな点は平均値を取っているところです。
無駄遣いをする人、豪勢に旅行にいく人も入っているので、ある程度家計管理が出来れば、もう少しお金が少なくても大丈夫でしょう。
まとめ
現状では、日本は子供1人でさえ、平均的なレベルの生活を送るのが難しいことがわかったかと思います。
また、社会保険料負担増、年金受給額減など、無視できないほど家計へのダメージは大きく
・生活レベルを落とす
・夫婦で共働き
・定年退職後も働く
・副業や投資で収入を増やす
などを講じなければ、この先ますます厳しくなることが予測されます。
この状況がわかってもあなたは、そのまま人生歩みますか?